
富山県と岐阜県のちょうど県境に白木峰という山があります。
富山には立山、岐阜県には奥穂高岳と3000m級の山々がそびえ立っていますから、低い山はあまり注目されません。
白木峰は山好きにしか知らないようなマイナーな山ですが、頂上は高原状になっていて快適な散策を楽しめます。
この山を紹介します。
白木峰とは?
白木峰の標高は1596m。あまり高くない山です。
でもこの山、日本300名山に入っていて山好きには知られている山なんです。
特徴は低いなりに高山植物がみることができること。
白木峰頂上の看板には「標高はそれほど高くないのに貴重な高山植物がみられる全国でも稀な山」と書いてあります。
「ニッコウキスゲ」という7月に咲く黄色い花がこの山では有名なそう。
登山客が多く来るのもその時期です。
夏が花の見ごろですが、秋の白木峰を歩いてみました。
ここは8合目まで一気に車で行くことができるのです。
だから、1300m付近まで登れて、あとは300mほど登れば頂上に着きます。
だいたい1時間半ほどあれば頂上までいけるので、登山初心者にはおすすめの山なんです。
本格的に登る登山道ルートもありますが、車が以前通っていたルートがあるので歩きやすいんです。
最初、登山道ルートを歩いてみましたが、キツかったので舗装ルートに切り替えました。登山道ルートは中級・上級者も楽しめそうな感じです。
徐々に上に登ると木々の高さが低くなってきて、パァッと開けた空間にでます。
登山というと頂上が狭いところのように普通は思いますが、開けた高原のようになっているのが白木峰の特徴です。
紅葉はどうかなと思っていきましたが、あいにく雲がかかっていました。
晴れていたら、もっと綺麗に見えたかもしれません。
9月の終わりの平日に行ったのですが、出会ったのは2組。
若いカップルと50~60代の女性グループ。
すれ違いで挨拶をしてくれます。どこの山に行っても、なぜか皆あいさつをしてくれます。
この人達に聞くと、やはり高山植物がみられる春から夏にかけて登山する人が多いとのことです。
でも秋は秋の良さがあります。
木の葉のすれる音も聞こえて、なかなか秋の山の情緒を感じることができました。
山の静けさが好きな人にはいいのではないでしょうか。
頂上から、さらに歩いていくと「浮島」の池があります。
空の景色が池に映って、島が浮いたように見えるからその名がつけられたのでしょう。
広くはありませんが、天気がよければ綺麗にみられたはずです。
場所・駐車場
場所は富山県富山市八尾町大長谷(おおながたに)地区をさらに進んだところにあります。
登山するのは比較的簡単なのですが、車で8合目までくる時が道が細くて怖いところが多くあります。
1台しか通れない箇所も随所にありますから、それが大変です。
駐車場は8合目に20台ほど停められるスペースがあります。
トイレもこの場所にあって、ここで済ませておくのがおすすめです。
まとめ
秋の白木峰を紹介しました。
車で現地まで行くのは大変ですが、初心者にも登りやすい山です。駐車料金などありませんし、無料で登れる山です。
高い山も良いですが、低い山もなかなか魅力があっていいものです。(おわり)