「まんが道」にも 登場していた本屋。文苑堂高岡駅前店が閉店へ。

富山県の高岡駅前に「文苑堂駅前店」という本屋さんがあります。

こちらは、高岡市出身の藤子不二雄両氏が少年時代に通っていた本屋さん。「まんが道」という漫画にも登場していました。

しかし、令和元年5月26日に閉店になりました。このお店を紹介しますね。

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文苑堂高岡駅前店が閉店へ

高岡というと、全国的には高岡銅器が有名な所です。

銅器で作られた高岡大仏があって、昔ながらの街並みが残っていて風情があります。

風情があると言えば聞こえがいいですが、駅前に関しては人通りが少なくて寂しい感じも否めません。

 

平成27年に北陸に新幹線が通りました。ただ、新幹線は高岡駅の他の「新高岡駅」という所に停まります。

バスで8分ぐらいかかるので少し離れたところです。

新高岡駅の方はイオンがあって、わりと賑やか。イオンは増床されて店舗数も増えるので、こちらの方は活気があるようです。

 

ですが、高岡駅の方はというと人通りはまばら。駅近にある高岡唯一のデパート、「大和」も同じく令和元年8月に閉店します。

人が街中に来ないんですね。

地方都市では、車を持っていたら郊外型の店舗へ、というのが自然な流れです。

 

街中は駐車料金がかかります。

また、暑い中寒い中、外を歩かなければなりません。北陸は雪が降りますし、今は夏は暑すぎます。

ですから、無料で停められて、快適温度でお買い物できる大型小売店へ足を運ぶのは自然な流れです。

 

さて、文苑堂書店駅前店が閉店するという情報を知って、行ってきました。

車で行ったのですが、この本屋さんは駅前なので駐車場がありません。近くの有料駐車場に停めて行ってきました。

この日もアーケード街の人通りはまばら。

 

お店の前には張り紙がしてあります。

「昭和21年から営業してきましたが、この度(令和元年)5月26日に閉店することになりました、これまでありがとうございました」

文章はもっと長かったですが、このような感じの内容です。

 

昭和21年からというと約74年営業していたということです。

お店に入って、見回ってから「ここ、閉められるんですね」と店員さんに聞くと、「この人通りでは、なかなかお客さんが来なくてね・・・」

そんなことを言われました。

やはり、お客さんが少なくなっているからというのが大きいのでしょう。

 

中は3階までありますが、あまり広くはありません。許可を得て撮影させてもらいました。

2階には、藤子不二雄氏の作品コーナーがあります。

ドラえもんグッズや本が並んでいます。

「藤子先生のもので何か本物ってあるんですか」

と店員さんに聞いてみたら、額にサインがそうであるとのこと。

ドラえもんの画なので、藤子F先生の字なのでしょう。1980年5月27日に訪れたようです。

藤子F先生は昭和8年(1933年)生まれですから、47歳ぐらいの時ですね。

まんが道にも登場した本屋

「まんが道」とは、満賀道雄(藤子不二雄Ⓐ氏がモデル)と才野茂(藤子・F・不二雄氏がモデル)の漫画家を目指す自伝的な物語です。

ですから、漫画には実在する場所も多く登場します。

お二人は、こんな風に漫画家になっていったのだと分かる漫画なんですね。

 

お二人は、手塚治虫氏に非常に感銘を受けます。実際、汽車に乗って宝塚市に住む手塚氏に会いに行っています。

手塚氏の漫画を置いてあるのは、この文苑堂書店だけだったそう。

ですから、このお店に通っていたんですね。

 

藤子F氏は、昭和8年生まれで18歳で東京に行きました。

ということは、本屋は昭和21年開店ですから、13歳から18歳まで、5年間の間に通っていた本屋です。

藤子A氏は、新聞社に2年勤めてから東京に行っているので、2年長いですね。

 

この本屋は、店員さんに以前聞いたのですが、建て替えはしておらず当時の建物のままなのです。

ですから、藤子先生の足跡をたどる時、当時の雰囲気を感じられる場所でした。

私は、ドラえもんも当時は好きでしたが、21えもんや異色短編集が好きでした。ちょっとブラックな大人向けの漫画も描いているのです。

そんなわけで、以前から何度か訪れていたお店です。

 

藤子F氏は東京に行かれたあとは、神奈川の川崎市に住まわれ、亡くなった時も漫画を描いている最中という、人生を漫画に費やした人。

そもそも、50年も前に漫画を描きたいから東京に行く、ということがすごいです。その後30年経っても私の周りに、漫画がを描きたいから東京に行く、って人はいませんでした。

お父様は反対されていたようですが、お母様のほうは理解があったそうです。お父様が亡くなられてから行ったようですね。

 

高岡市では、たまに藤子不二雄展というのがあって、行って、そのように知りました。川崎も藤子ミュージアムがありますが、まだ行っていません。

まとめ

文苑堂駅前は閉店になりますが、建物はしばらく残っているそうです。

当時の面影を感じられる場所ですので、ファンの人ならおすすめです。

あと、駅前に図書館があるのですが、藤子不二雄氏の漫画が置いてあります。図書館ですから無料で読めます。

ちなみに文苑堂書店の、ちょうど目の前にメロンパンアイスのお店があります。メロンパンはドラミちゃんの好物ですよね。(おわり)

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