蜃気楼はご存じでしょうか。
海上に発生する自然現象の一つです。
条件が揃えば見られるので、全国的に見られないことはありません。ただ、わりと全国的に知られている場所が、富山県の魚津市というところの蜃気楼です。
どんな現象でいつ見られるのか紹介しますね。
蜃気楼はどんな現象?
蜃気楼は、陸の風景が海上に浮かび上がる現象です。
まず、「蜃気楼」という言葉を解説しますね。その方がこの現象を理解しやすいのです。
「蜃」という漢字は辰の下に虫と書きます。なかなか見かけない漢字ですよね。
蜃(しん)とは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生き物。古代の中国と日本で伝承されており、巨大なハマグリとする説と、竜の一種とする説がある。蜃気楼の名は「蜃」が「気」を吐いて「楼」閣を出現させると考えられたことに由来する。霊獣の一種とされることもある。
引用:ウィキペディア
蜃気楼の「蜃」は伝説の生き物なんだそう。最初、蜃気楼を見た人が不思議に思って、妖怪か霊獣の仕業かと思ったんでしょうね。
確かに発生する仕組みや原因が分からなければ、そう思ってしまうかもしれませんね。
まずは動画がありますので参考にしてみてください。
「Aランク」とありますよね。
蜃気楼の綺麗さの度合いとして、ランクがあるのです。私は富山に住んでいますが、ニュースで「Bランクの蜃気楼が見られました」みたいな感じで放送されますよ。
最高はAランクです。「S」とか「SS」はありません。AからEまでランク付けしていますよ。
Aランクはですね、
予備知識がない人や、双眼鏡などを持たない人でも、満足できる。(肉眼ではっきり識別でき、長時間(約2時間以上)にわたり複数の方向に現れる鮮明なすばらしい蜃気楼。)
引用:魚津埋没林博物館HP
ちなみに私は富山県に住んでいながら蜃気楼は見たことがありません。
自然現象ですから、見に行こうと思っても条件が揃わなければ見られません。でも、しっかり情報をチェックして行けば見られる可能性は大きいですよ。
その情報というのが、魚津市蜃気楼情報。
シーズン以外では、「出現予測は終了しました」と表示されます。他にも蜃気楼予想をだしている人がいるので、そういうサイトも参考にすると良いです。
いつ見られるの?
4月から6月にかけて見られる現象です。
そして、晴れた日で気温が高めの日です。
なんで気温が高い日なのかというと、海面の冷たい空気の上に、その暖かい空気が入ってくると見られるからです。
その空気の境界線で、光の屈折現象が起きるので見られるとのことですが、理論はちょっと難しいので省きます。
「4月から5月の良く晴れた日」と覚えておけば、見られる確率は上がります。ただ、その条件だから、絶対見られるというものでもありません。
平成30年でいうと、42回発生しました。平成29年は20回、平成28年は24回です。これだけ発生するから見やすいのでは、と思ってしまいますが、双眼鏡など使用しないと見えない「Eランク」も含まれていますので、肉眼でみえる蜃気楼となると、確率が減ってしまいます。
Aランクの蜃気楼は、平成30年に久しぶりに発生したんですよ。平成30年6月30日です。平成18年7月10日に発生して以来なので、12年ぶりのAランクなのです。
これはテレビでもニュースになっていました。
まとめ
富山県魚津市の蜃気楼を紹介しました。
面白い現象だと思いますので、機会があったらいかがでしょうか。私もいずれは見たいなあと思っています。(おわり)
参考記事:蜃気楼を見るなら道の駅の駐車場が便利!海の駅蜃気楼はどんな所?