岐阜県にある世界遺産、白川郷。
山の中にありながらも、世界中から観光客が訪れる所です。
昔ながらの日本を観てみたい、そんな希望を叶えてくれる所です。
ここでは白川郷について紹介します。
世界遺産の白川郷
岐阜県にある白川郷は1995年に富山県の五箇山とともに「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されました。日本では6番目の世界遺産です。
見どころは合掌造りの建物。合掌したような形の屋根が特徴的です。
雪深い地域ですから、雪の重さに耐える頑丈さと急こう配を備えています。
そして合掌造りの建物は大きいのが特徴。
なぜ、大きいのかといったら、「大家族制」という理由が挙げられます。明治末期には、30人から40人が同居したそう。
結婚の制度として、分家して出ていくということがなかったんです。長男夫婦が結婚しても、次男三男は出て行かず同居します。そして、次男三男は妻の家に通うという形だったんです。
今では考えられませんが、そんな制度があって大家族でした。
2階にあがることもできます。
家自体が大きいですから2階も広いです。家だから家具が置いてあるのかと思ってしまいますが、機械や道具が置いてあります。
養蚕など、作業の場としても使われていたんです。
大きな家の中に大家族で住んで、2階では養蚕などの仕事をする。それが合掌集落の暮らしでした。
山の中にあるから、行くとなったら交通の便がわるいのかな・・・と思いきや、近くには高速道路が通っているので意外に道路事情は良いです。
白川郷は開けた場所にあって五箇山の合掌造りの集落に比べると広くて、お店も多く観光地として楽しめる場所です。
世界遺産になってから観光客も一気に増えたそう。外人さんの観光客もよくみかける所です。日本の原風景を見てみたい、そんな旅行者が多いのでしょう。
白川郷の見どころは?
萩町城跡展望台・天守閣展望台
合掌集落を一望できます。
白川郷の紹介でよく見る写真はここからの撮影ですね。面白いのは、みんな同じ方向を向いて建てられていることです。屋根は東西に面していて、日が当たりやすくなっています。ここは豪雪地帯ですから、できるだけ速く雪を溶かす知恵なのですね。
集落麓からも歩いてはいけなくもないですが、道を上っていくのは大変かも(徒歩で20分程度)。また和田家近くからシャトルバス(1時間に3本、200円)が出ています。
展望台には無料駐車場があります。なのでマイカーの場合、集落を見て回る先か後のほうが、歩いて上ったり、シャトルバスを使わなくてすむので効率が良いです。観光シーズンは、車が多くて待たなければならないかもしれません。
天守閣展望台はレストランとお土産屋さんがあります。そこから歩いて2分ほどで、萩町城跡展望台です。
和田家
白川郷を代表する最大級の合掌造り住宅で、国指定重要文化財です。
入場料300円を払って中を見学することができます。屋根裏にも上がることができて、内部の造りも詳しく知ることができます。
柱と柱は縄で結ばれていて釘は一切使われていません。柱が黒くなっているのは、囲炉裏の煙の為だそうです。
昔使っていた道具もあって、当時の生活の様子を感じることができます。
白川郷の場所は?
岐阜県大野郡白川村というところにあります。
岐阜県の北部、富山県との県境に近いですね。石川県も近いです。
世界遺産として観光地化されているのでアクセスは良好です。
バスですと、名古屋駅、高山駅、金沢駅、富山駅、高岡駅から出ています。予約が必要なバスですね。
マイカーですと東海北陸自動車道白川インター下車で約10分で着きます。
駐車場は、村営せせらぎ公園小呂駐車場が便利です。個人飲食店の呼び込みが途中ありますが、こちらは「村営」の駐車場です。駐車料金は以前は500円だったのですが、2017年4月1日からは1台につき1000円となっています。
駐車場に車を停めて、川があるので吊橋を渡ると、合掌造りの町並みです。
五箇山と高山
白川郷の他に合掌集落は富山県の「菅沼集落」と「相倉集落」があります。規模は小さく、観光客も白川郷ほど多くありません。
山間の小さな集落といった感じです。山が近くて写真として白川郷とは一味違った感じで撮ることができるでしょう。
白川郷から菅沼集落は約20km離れています。菅沼集落と相倉集落は10kmほど離れています。
遠方からこられるなら高山への観光もおすすめです。
五箇山と違って高山は観光客が多くにぎやかです。
バスでおよそ50分、距離も50kmほどです。車ですと有料道路を使って50分、使わないで1時間半ほどで行けますよ。
まとめ
世界遺産の白川郷について紹介しました。
奥深い山の中、埋もれるほどの雪が降り積もる地域。養蚕などの産業ででつつましく生活していました。
日本人は、こんな風に生活していたんだなと、うかがい知ることができます。
未来に外国人も訪れる観光地になるとは夢にも思わなかったでしょうね。(おわり)