11月。白鳥が飛来する季節になりました。
田舎では空を見上げると群れがV字型に陣形をとってかっこよく飛んでいくのをみかけます。
白くて美しい姿をしていますから人々を魅了するんですよね。
白鳥は近くでみるとすごく大きい鳥なんです。何を食べてあの大きな体なんでしょうか。
そもそも肉食それとも草食どっちなのでしょうか。
白鳥は田んぼで何を食べてる?
私は田んぼ一面にいる白鳥たちがいたので見にいってきました。白鳥は他の鳥に比べると警戒心が薄いので、5~10mぐらいまで近づくことができます。
せっせと何かを食べています。
そこでミミズでも食べてるのかなと思うかもしれませんが、そうではありません。
落穂とか二番穂を食べてるんです。
秋に田んぼで稲を刈り取るんですが、その際刈り残りやこぼれた穂があるんです。それを食べてるってことです。
二番穂というのは刈り取ってから、伸びてくる穂のこと。
刈り取ったあと、一面緑になっている田んぼをみかけたことはないでしょうか。それが二番穂です。
それを白鳥が食べてるってことですね。白鳥は川や池に飛来しますが、このように田んぼにもいるんです。
肉食か草食どっち?
川や池にいる場合は、水中の藻や水草の茎や根などを食べていますよ。
首が長いので、頭を水中に突っ込んで取って食べています。
以前は川や池にいる印象が多い白鳥ですが、近年田んぼでもよくみかけます。環境の変化で餌となる植物が少なくなって田んぼに移動しているのかもしれません。
このように基本的に白鳥は草食なんです。
けれども水中の昆虫、貝類、魚も食べることもあるんです。雑食性に近いといえます。
なぜ体が大きいの?
基本は草食動物と分かったところで、なぜあんなに体が大きいのだろうと疑問に思わないでしょうか。
近づいてみると分かるのですが、カラスの大きさの比ではないほど大きいです。全長140cm(くちばしの先から尾の先まで)程です。
でも草食動物である象やキリンは体が大きいですよね。
体の大きさは肉食か草食かは関係ないんです。草食動物は体内でたんぱく質を合成できるから大きくなることができると言われています。
あと白鳥は渡り鳥。
大きな翼を持つことで空気中での飛行が安定して、長距離を移動するのに効率がよくなります。
また寒冷な地域で生息する生き物ですから、小さな体よりも大きな体の方が体内の熱を長く保持することができるというメリットがあります。
また大きい体の方が生存競争に勝ちやすいというメリットもありますね。
まとめ
白鳥が食べるものは以下の通りです。
- 水草(葉・茎・根)
- 藻類
- 昆虫、貝類、魚
基本は草食ですが、昆虫や貝類、魚を食べることもあり雑食性に近いといえますよ。