
私が福井県に友人と遊びに行って、昼は何を食べようという話になった時、よくでてくるのが「ヨーロッパ軒」です。
全国的な認知度はよく分かりませんが、北陸ではわりと知られた有名なお店です。
福井のソースカツ丼の由来は?
「ヨーロッパ軒」と聞いて「洋食屋さんなのかな」ぐらいは思い浮かべるかもしれません。
で、有名なメニューはというと、「ソースカツ丼」です。カツ丼を出す店なのに「ヨーロッパ軒」・・と混乱しそうです。
100年以上前、高畠増太郎という人が、ヨーロッパに料理研究留学して、ソースカツ丼の元となるメニューを考案したそう。
帰国して、東京の料理発表会でそのソースカツ丼を発表し、後に郷里の福井県に戻ってお店を開店させたという流れです。
ヨーロッパで修行したので、「ヨーロッパ軒」と名付けたようですね。
私も3、4回ほど行きましたが、ソースカツ丼専門の店ではなくて、洋食店として、ソースカツ丼のメニューがあり、それが有名だということです。
そして1店舗だけではなくて、福井県には何店舗もあるんですよ。
総本店のサイトはこちら
福井のカツ丼はソースカツ丼!?
上記の総本店サイトでメニューが見られるのですが、「ソースカツ丼」とは載っていません。
「あれ、ソースカツ丼はどれだろう?」と悩んでしまいます。
ヨーロッパ軒では、ソースカツ丼は単に「カツ丼」と呼びます。実はこの呼び方はヨーロッパ軒だけに限らず、福井県全体でそうなっているそうです。
じゃあ、普通のカツ丼はどうなるの?って思いますよね。卵とじのカツ丼は「卵カツ丼」などと呼称されます。(ただし、ヨーロッパ軒のメニューには卵とじのカツ丼は載っていません)。
ソースカツ丼はどんな料理?
豚のロース、モモに目の細かいパン粉をまぶし、ラード、ヘットの油で揚げます。
カツは熱いうちにウスターソースにいくつかの香辛料を加えた特製タレがかけられ、同じタレがまぶされた熱々のご飯に乗せて完成です。
油臭さがなく、歯触りがよく、甘み・酸味によるまろやかな味が特徴ですね。
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薄くなっていて食べやすいのも特徴です。
さらにメニューを見ると、ヨーロッパ軒には「パリ丼」というメニューもあります。
これはトンカツではなく、メンチカツがご飯に乗った丼メニューとなっています。メンチカツの肉汁と特製タレが絡み合うので、これまた魅力的なメニューでしょうね。
まとめ
今回は、福井県のソウルフード、「ソースカツ丼」を紹介しました。
どこか遠くに旅行に行って、地元の人しか知らないものを食べるって楽しいですよね。
ソースカツ丼は福井県全体で名物とされているので、元祖のヨーロッパ軒以外にも有名なソースカツ丼を出す店が多くあります。そのため、ヨーロッパ軒にかぎらず、いろいろと自分に合う店を探してみるといいかもしれません。