福井県の観光地というと、東尋坊が思い浮かびますが、永平寺も有名なところです。
ミシュランのグリーンガイドではおすすめの観光地として、永平寺を紹介していて、星二つを取っています。
この永平寺は今でも多くの雲水(修行僧)が座禅修行に取り組んでいるお寺なんですよ。
このお寺を紹介します。
永平寺とは?
永平寺は福井県にあるお寺です。宗派は曹洞宗。
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)は、浄土真宗や浄土宗ですが、曹洞宗は、「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」と唱えます。
私は福祉の仕事をしていて、高齢の人と接する機会が多いですが、あるお婆さんが、この曹洞宗の住職でした。
このお唱え「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」が言いにくくて、早口言葉のようで、何度も教えてもらったことがあります。
曹洞宗の大本山が、この永平寺なのです。
このお寺は今から700年以上前に「道元」によって開かれました。
ここは山の中にあります。なぜ福井の山の中にあるのかというと、比叡山の僧侶による迫害から逃れるためだったのだそう。
境内に樹齢500年を超える大杉が並んでいます。その大きな杉が長い年月を感じさせます。その中に凛と佇んでいて、境内に一歩足を踏み入れると荘厳な感じがします。
私はこのお寺が何でそんなに有名なのか分かりませんでした。他にも神社やお寺はいっぱいあるのに、と。
確かにお寺の敷地は広いです。お寺の中に入れますが、廊下が多くて、長いなという印象がありました。
他のお寺と違うなと思ったのは、「修行僧」の存在です。
ここには、200名以上の修行僧がいます。ここは修行の場でもあるのです。実際に修行をしているお坊さんがたくさんいるということで有名ということもあるのでしょう。
曹洞宗は、座禅によって「空」の境地に辿り着こうとする宗教です。悟りを得るために、厳しい修行を積むのだそう。朝3時半に起きて夜の9時まで、1日禅の教えに沿って過ごすとのことです。
とっても厳しいですね。
その厳しい修行僧の人は、運がよければ実際に見れます。ただ、カメラは向けてはいけません。
永平寺のみどころは?
傘松閣(さんしょうかく)の天井は有名です。
こちらは参拝する人たちのための控え室なのですが、別名「絵天井の間」と呼ばれていて、昭和初期の有名な画家複数名による日本画がはめ込まれています。
金色地に花鳥風月が描かれた日本画がはめ込まれている様子はまさに極楽浄土のような雰囲気。
あと、「唐門」も有名です。扉に皇室の印「十六弁菊華紋」がついていて、格の高さが分かります。
私的には、廊下もみどころです。
お寺の中を拝観することができますが、廊下は広くて長くてピカピカ。修行僧の人による掃除が行き届いている感じが伝わります。
修行体験もできる!
厳しい修行で有名な永平寺ですが、体験修行もできるのです。
参拝入り口で500円を支払ったら、色々な体験修行ができる吉祥閣に向かいます。
こちらでは座禅体験が午前2回、午後3回行うことができ、志納金は500円、予約不要となっています。
写経体験も予約不要で、随時受付をしているので、日常の煩わしい事から離れて集中したいと思っているなら、是非写経をしてみてはどうでしょうか。
もっと本格的に修行体験をしたいという人におすすめなのが参籠体験で、一泊二日(二食)で、参加することが出来ます。
もちろん予約は必要で、志納金は中学生以上が9千円、小学生は5千円です。
さらに、禅の世界に足を踏み入れたいと思うのであれば、参禅はどうでしょうか。禅の道場で座禅三昧を行う体験修行で、一泊二日(二食)は1万円、三泊四日(八食)は2万円です。
但し、参禅は7月と8月のみ行っていますから、日程は永平寺の布教係に問い合わせをしてみてから、参加してください。
まとめ
永平寺について紹介しました。
修行僧が「空」の境地を目指して、日々精進しています。極めたらどんな世界をみることができるのでしょうか。
福井に行ったら是非行ってみてほしいところです。座禅に興味があったら行って参加してみてもいいかもしれませんね。(おわり)