エチオピアは、アフリカの中でも特に人口が急増している国です。
2017年に人口順位15位だったのに、2024年のたった7年後に10位まで上昇しています。
アフリカ全体が人口増加傾向にあることはご存じでしょうが、なぜエチオピアだけがここまで急増しているのでしょうか。
この記事では、エチオピアの人口が爆発的に増えている“固有の理由”を、分かりやすく解説します。
目次
エチオピアの人口推移

- 1983年:3,810万人
- 2000年:6,600万人
- 2010年:8,300万人
- 2018年:1億人
- 2024年:1億2,970万人(世界10位)
アフリカの中でも トップクラスの増加スピード です。
エチオピアの人口が急増している6つの理由
この記事のデータは、国連の人口統計や世界銀行の資料を参考にしています。特にエチオピアは、国際機関の統計でも「人口増加が最も速い国の一つ」として位置づけられています。
① 若年人口が極端に多い
アフリカは若い国が多いですが、エチオピアはその中でも特に若年層が多い国 です。
- 平均年齢:約19歳
- 国民の約40%が15歳未満
これは世界でもトップクラスの若さです。
②2000年代以降の経済成長がアフリカでも突出していた
エチオピアは2000〜2015年頃に年平均10%前後の経済成長 を記録した時期があります。
これはアフリカの中でもトップレベルなんです。
経済成長すると、
- 医療が整う
- 食糧事情が改善
- 教育が普及
- 都市化が進む
こういったことで、生存率が急上昇し、人口が一気に増えました。
この“改善のスピード”が他国より早かったのがエチオピアです。
③ 1980年代の飢饉からの改善
エチオピアといえば、1980年代の大飢饉が世界的に知られています。
お腹を空かせた子供が大地に座っている映像がテレビで流れていましたので、私もエチオピアといえば、そのようなイメージしかありません。あとマラソンのアベベ氏かな。
当時は栄養不足や、汚れた水による感染症、医療不足などで乳幼児の生存率が低い国でした。
しかし2000年代以降は、国際支援、食糧援助の安定化などによりにより、飢饉が激減。
「生まれても育たない」時代から「生まれたら育つ」時代になり、人口増加を一気に加速させました。
④ 農村部の出生率が高いまま維持されている
エチオピアは都市化が進んでいるとはいえ、人口の約80%が農村部に住んでいます。
農村部では
- 子どもは労働力
- 家族が多いほど生活が安定
- 宗教的に避妊が広まりにくい
という文化が強く残っています。そのため、都市化が進んでも出生率が下がりにくいという特徴があります。
⑤ 人口抑制政策がほとんど行われていない
中国やインドは人口抑制政策を行ってきましたが、エチオピアは、そのような政策はありません。
そのため、出生率が高い状態が長く続いています。
⑥ 国土が広く、人口を吸収できる余地がある
エチオピアはアフリカで10番目の広さを持つ大国です。
- 国土:日本の約3倍
- 人口密度:アフリカの中では中程度
土地が広いと、人口が増えても生活が成り立ちやすく、人口増加が抑制されにくいという特徴があります。
エチオピアの人口増加は今後どうなる?
国連の予測では、エチオピアは今後も人口増加が続き、
- 2030年:1億4,000万人
- 2050年:1億8,800万人
- 2100年:2億5,000万人超
になると見られています。2100年には、世界で8位前後の人口大国になる可能性があると予測されています。
まとめ:エチオピアは「増えやすい条件」が揃っている国
エチオピアの人口が急増している理由は、アフリカ全体の傾向に加えて、以下の“固有の事情”が重なっているためです。
- 若年人口が極端に多い
- 経済成長がアフリカでも突出
- 飢饉が減り、死亡率が急改善
- 農村部の出生率が非常に高い
- 人口抑制政策がない
- 国土が広く、人口を吸収できる
つまり、「生まれる数が多い」+「亡くなる人が減った」+「若い世代が多い」という3つの要素が重なって、人口が爆発的に増えているのです。





