世界には、どれだけ大きな生き物がいるのか、というのは気になりますよね。
現在、陸上で世界最大の生物は、ゾウ(アフリカゾウ)です。海を含めると世界最大なのは、シロナガスクジラ。
しかし、過去を含めるとどうなるでしょうか。
太古の昔には、恐竜が存在していました。この恐竜に、シロナガスクジラより大きいものが存在していたというのです。
その恐竜の名は「アルゼンチノサウルス」。この恐竜について紹介します。
世界最大の生物「アルゼンチノサウルス」の大きさは?
アフリカゾウの大きさは、6~7.5m。シロナガスクジラの大きさは、26~34mです。
このアルゼンチノサウルスの大きさは、35~45mです。
それも海の中ではなくて、陸上です。太古の昔、体長50mにもせまろうかという生き物が存在していたのです。
この恐竜が、これまで存在した動物の中で世界最大の生き物だとされています。
体重は、90~110トン。
4トントラックが25台分の大きさです。相当大きいですよね。
ちなみにブラキオサウルスも大きい恐竜とされていますが、こちらは体長22m、体重50トン程です。ですから、この約2倍の大きさを持つ恐竜なのです。
どんな恐竜?
「アルゼンチノ」とつくだけあって、南米のアルゼンチンのネウケン州というところで見つかった恐竜です。
ただ、見つかったのは骨格の一部だけ。脊椎骨、脛骨などの一部分です。
その一個の脊椎骨が130cm。脊椎骨は背骨のことで、一つ一つの骨がつながっています。その一つの骨が130cmあったのです。
それと他の骨から、推計で全体の大きさが算出されました。
それで、35~45mの大きさと算出されています。
そして、草食恐竜です。ブラキオサウルスもそうですが、草食の方が肉食恐竜より大きくなりやすいです。現代でもゾウや馬、キリンは草食ですが、体は大きいですよね。
さて、このアルゼンチノサウルスを見たい場合ですが、アメリカのアトランタ、「ファーンバンク自然史博物館」に行けば、骨格標本をみられます。
本物ではなく、復元標本です。
でも、こんなにデカい恐竜、あまり聞きなじみがなくないですか?
ティラノサウルスとかブラキオサウルスなら聞いたことがあると思います。このアルゼンチノサウルスは今のところ最大の恐竜です。こんなにも大きい恐竜、もうちょっと世間に知られていてもおかしくありません。
というのも、この恐竜が見つかったのは、1993年。
ブラキオサウルスは1900年に化石が発見されています。ティラノサウルスに関しては、1892年に化石が発見されています。
どちらも100年以上前に見つかっていて、認知されている期間は長いです。それに比べて、このアルゼンチノサウルスは見つかって比較的日が浅いです。
もう一つの理由として、近年、「世界最大の恐竜」の記録が何度か塗り替えられました。例えば、「セイスモサウルス」です。
この恐竜は1979年に見つかっていて、当初はこの恐竜が最大でした。
最大恐竜の記録が何度か塗り替えられている点からも、あまり聞きなじみがないといえます。
2014年には、こちらも最大級かといわれる「チタノサウルスの新種」が発見されています。
近年、最大の恐竜の記録の更新が続いているので、最大の恐竜の名前が定着していないと考えられます。
まとめ
世界最大の恐竜とされる、アルゼンチノサウルスを紹介しました。
40mを超える生き物が陸上に存在していたのは、何か不思議ですね。
本物の骨だけでも見てみたいものです。(おわり)